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がん診療部

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特色

 がんの治療は日々進歩しており、がんは手術、放射線、化学療法、免疫療法、緩和ケアを組み合わせて治療します。当院ではがん診療部に外来化学療法室、がん相談支援室、緩和ケア室、がん登録室があり、医師、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、理学療法士、管理栄養士などのスタッフと協力してチーム医療を行います。当院は2020年4月1日に熊本県指定がん診療連携拠点病院、日本臨床腫瘍学会認定研修施設(連携施設)に指定されました。

業務内容

 外来化学療法室は、2階の外来スペースの一部にあります。ベッド7つとリクライニング可能なイス3つを使用して外来の患者さんの治療を行っています。2021年4月1日より2022年3月31日までの外来化学療法室にて治療を受けたがん患者さんののべ件数は1954件でした。150-160件/月で推移しています。様々な診療科で加療しており、最も多いがん種は消化器がんとなります。

緩和ケア室

 医師、看護師(緩和ケア認定看護師、患者サポートセンター)、薬剤師、理学療法士、管理栄養士で多職種による緩和ケアチームで、毎週火曜日にカンファランス、ラウンドを行っております。かかりつけの医師、在宅医療や緩和ケア病棟に関わる医師やスタッフの方々と連携して、患者さんにとってよりよい治療やケアがないかを検討し、サポートしています。2021年4月から2022年3月まで緩和ケアチームで関わった患者さんは116人でした。診療科では多い順に呼吸器内科(48%)、血液腫瘍内科(17%)、消化器内科(14%)、婦人科(8%)、泌尿器科(6%)、乳腺内分泌外科(3%)、消化器外科(2%)でした。毎週火曜日午前中に緩和ケア外来を行っています。

がん相談支援室

 がんに関する専門の相談員として看護師や社会福祉士が情報提供や相談対応に携わっています。昨年のがん相談件数は年間253件であり、緩和ケア/症状・副作用・後遺症への対応/在宅調整等の件数が多い状況です。その他に、セカンドオピニオン相談・就労支援などの相談対応も行っております。身近な相談として2階外来フロアに場所を設置しました。

コロナ禍において、電話による相談件数も近年は増加しています。昨年8月よりオンラインによるがんサロンも再開しました。少しでも治療される患者さん・家族の支援につながる対応を心がけています。

がん登録室

 当院で対応した全てのがん患者さんの診断、治療内容などをがん登録しています。がん統計に関しては、集計に時間を要する為に1年遅れで発表しています。2021年の結果を提示しますと、総数で947件でした。順調に増加しており、熊本地震前の状況と同じになってきました。臓器別では、多い順に、子宮、乳房、造血器、大腸、肺、前立腺、膀胱、胃、皮膚、脳神経となります。女性の悪性腫瘍が多い点と多様な臓器の腫瘍に対する対応をしている点が当院の特徴です。

スタッフ紹介

 部長  

岸 裕人 (緩和ケア室長を兼任)
Hiroto Kishi


 室長  

山崎 浩 (外来化学療法室、がん登録室)
Hiroshi Yamasaki


 室長  

緒方 美穂 (がん相談支援室)
Miho Ogata