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小児心臓外科

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特色

 心臓移植・植込型人工心臓手術を除く、すべての先天性心疾患に対し、外科治療として年間約100例の手術を行っています。手術は患者さんの低年齢化が進んでおり、約60%が1歳以下の乳児となっていますが、院内では小児心臓外科と小児循環器内科が一体となって、術前検査・診断から手術・術後管理・術後検査までの診療を行っています。術方針や時期の決定から術後のフォローアップまで、各地域の基幹病院と連携して取り組んでいます。手術室への搬送が難しい超低体重児の動脈管開存症(500g台)の手術はNICUで行うなど、新生児内科(NICU)の協力のもと、未熟児・新生児重症患者の治療にも取り組んでいます。胎児診断で発見された総肺静脈還流異常症に対しては、出生当日に心臓手術を行うことも可能です。

医療機関の認定(学会認定研修施設等)

三学会構成心臓血管外科専門医認定機構関連施設

主な対象疾患

 心臓移植、人工心臓植え込みを除く全ての先天性心疾患

 近年は単心室系の疾患が増え、右心バイパス手術(グレン手術、フォンタン手術)を年間20例前後(熊本地震以前)行っています。

アピールポイント

 小児心臓外科は、小児循環器センターの外科部門として、熊本県内で複雑心奇形に対する手術を行っている唯一の施設です。それまでは先天性の心臓病に対する手術を受けるためには県外(福岡県)、あるいは関東、関西にまでいかなければなりませんでしたが、当科の開設により熊本にて手術可能となりました。

 開設以来現在まで、3500例を超える手術を行っています。南九州の小児心臓外科のセンター的な役割を担っていたため、手術症例の30%以上は県外の子供たちの手術でしたが、近年では隣県でも小児心臓手術を開始したため、現在では5%が県外の症例です。

診療実績

小児心臓外科の診療実績をPDFファイルにて公開しています。

2023年度

スタッフ紹介

 科長  

深江 宏治 (診療部長)

Koji Fukae

  • 医師免許取得年
    昭和62年(1987年)
  • 専門分野
    先天性心疾患の外科治療
  • 指導医・専門医・認定医
    心臓血管外科専門医認定機構修練指導者
    心臓血管外科専門医
    日本外科学会認定医・専門医
    日本胸部外科学会認定医
    小児循環器学会評議員
    日本心臓血管外科学会評議員

 医師  

松田 健作
Kensaku Matsuda

  • 医師免許取得年
    平成26年(2014年)
  • 専門分野
    先天性心疾患の外科治療
  • 指導医・専門医・認定医
    日本外科学会専門医

 医師  

岩橋 啓介 
Keisuke Iwahashi

  • 医師免許取得年
    平成31年(2019年)
  • 専門分野
    心臓血管外科全般