特色
当科では、主に不明熱、難治性感染症の診療に対応します。不明熱は皮膚症状が多く、その場合は感染症、アレルギー、膠原病などが考えられます。このように不明熱の診療は他診療科との協力が必要で、皮膚科、血液腫瘍内科、消化器内科、呼吸器内科、泌尿器科などと連携します。不明熱症例のCTなどの画像検査においては放射線科専門医が読影をします。糖尿病患者の感染症では代謝内科の糖尿病専門医の適正な血糖コントロール下に有効な抗菌薬治療などが行えます。このように多くの専門医の助けを借りて診療を致します。また、感染症に精通した薬剤師と連携し、PK/PD理論などに基づいた抗菌薬療法を行い、的確かつ安全な治療を行います。
当院は第一種感染症指定医療機関として、結核を除く1類、2類感染症(下記)疑い患者の診療を行います。新型コロナウイルス感染症は2類感染症相当の指定感染症となっており、疑い例は当院でも診療します。1類、2類感染症が疑いの場合の来院・診察・移動・入院は、専用入口、診察室、エレベーターを使用する為、他の患者さんへの感染の心配はありません。
1ヶ月以内の渡航例、新型コロナウイルス感染症の疑い例の場合は、まず最寄りの保健所に相談頂き、その上で受診が必要な場合は、感染専用入口の使用、指定時間での受診となります。必ず事前に連絡下さい。
一類感染症
二類感染症
主な対象疾患
肺炎、尿路感染症、感染性胃腸炎、百日咳、結核、非結核性抗酸菌症、耐性菌感染症、梅毒、デング熱、マラリア、トキソプラズマ症、旅行者下痢症、日本紅斑熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
<一類感染症>(1)エボラ出血熱(2)クリミア・コンゴ出血熱(3)痘そう(4)ペスト(5)マールブルグ病(6)ラッサ熱(7)南米出血熱
<二類感染症>(1)急性灰白髄炎(2)ジフテリア(3)重症急性呼吸器症候群(SARS)(4)中東呼吸器症候群(MERS)(5)鳥エンフルエンザ(H5N1)(6)鳥エンフルエンザ(H7N9)