特色
熊本市民病院に、血液疾患の診療を行う診療科として平成4年に「血液免疫内科」が創設されました。そして、平成20年に「血液・腫瘍内科」と名称を改称し、現在に至っています。その間、熊本県初の末梢血幹細胞移植を施行したのを皮切りに、分子標的薬の導入など新しい治療法にも積極的に取り組みながら、患者さんへより良い医療が提供出来る様に努めて参りました。熊本地震で診療体制は、縮小となりましたが、その後も外来化学療法などの医療提供を継続してきました。新病院では、クリーンルームを4部屋準備し、より高度な医療提供も可能な施設となっております。
本科では、チーム医療を重視しており、他の診療科の医師、看護師、薬剤師、検査技師、栄養士などと協力し、治療を行っています。医療機関の認定(学会認定研修施設等)
- 日本血液学会認定研修施設
主な対象疾患
血液疾患
赤血球系疾患:
鉄欠乏性貧血、症候性貧血、巨赤芽球性貧血、溶血性貧血、再生不良性貧血、発作性夜間ヘモグロビン尿症、鉄過剰症、赤血球破砕症候群など
白血球系疾患:
白血球増加症・減少症、伝染性単核球症、原発性免疫不全症など
造血器腫瘍と関連疾患:
急性白血病、骨髄異形成症候群、慢性骨髄性白血病、骨髄増殖性腫瘍、リンパ系腫瘍(悪性リンパ腫など)、多発性骨髄腫と類縁疾患、組織球・樹状細胞の異常、血球貪食症候群など
出血・血栓性疾患:
血小板の異常(免疫性血小板減少性紫斑病など)、凝固・線溶因子の異常、播種性血管内凝固症候群、抗リン脂質抗体症候群など
膠原病および類縁疾患
全身性エリテマトーデス、多発性筋炎、混合性結合織病、血管炎症候群、成人発症スチル病、シェーグレン症候群、リウマチ性多発筋痛症、ベーチェット病、IgG4関連疾患など
主ながんに関する治療内容
詳しくみるアピールポイント
当科の特徴としては、以下の点があります。
- 日本血液学会や海外のガイドラインを重視した治療を行います
- 稀少疾患に対しても対応しています
- 院内連携を行いながら、治療を行います(チーム医療)
- 熊本県内や県外の病院とも連携を行いながら、治療を行います
- 学会活動なども積極的に行っています