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中央臨床工学部

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特色

 臨床工学技士は、工学的知識と医学的知識を兼ね備えた、現代の医療現場に不可欠な医療機器のスペシャリストです。

 現在10名の臨床工学技士が在籍し、人工心肺装置や麻酔器、血液浄化装置、人工呼吸器などの生命維持管理装置の操作および保守・管理を行い、医療の安全確保に努めています。

業務内容

人工心肺業務

 新生児から成人(先天性心疾患に関する)までの手術に従事しています。2019年10月開院の新病院では小児に特化した施設(体外循環)となりました。

 

 患児さんの年齢(体重)に応じて体外循環を工夫しています。

 

  • 人工心肺装置2台を構築し体重13kg前後にて使い分け
  • 人工心肺回路5種類を体重ごとに使用
  • 自己血回収装置ボールサイズ3種類を体重ごとに使用

 

 患者さんにやさしい体外循環として、DUF、MUFを全例施工しています。

 ※これからも体外循環の安全性と赤ちゃんにやさしい人工心肺操作・管理を行います。

術中自己血回収業務

 自己血回収装置とは、手術中に術野で出血した血液を吸引し、遠心分離器で濃縮・洗浄を行い、濃厚赤血球液を輸血できる装置です。

 この装置を用いることで同種血輸血による感染症の伝播や免疫反応のリスク、血液型不適合輸血などの合併症を軽減します。小児心臓外科手術のほか、整形外科や産婦人科手術などで施行されます。

補助循環業務

 新生児から成人までの循環不全や、充分に酸素化ができない状態に陥った患者さんの心臓や肺の機能を補助する補助循環装置(IABP、ECMO)の操作と管理を行います。

術中神経刺激モニタリング業務

 整形外科の脊椎手術や脳神経外科の脳動脈瘤や脳腫瘍手術中、リアルタイムに脳波や筋肉の動きを確認し、神経障害等の合併症予防に努めています。

 当院では運動誘発電位(MEP)、体性感覚誘発電位(SEP)、聴性脳幹反応(ABR)、異常筋電反応(AMR)、球海綿体反応(BCR)、蝸牛神経活動電位(CNAP)、神経刺激モニタリング(NIM)など、症例に応じて様々な術中モニタリングに対応しています。

3Dナビゲーション業務

 術前に撮影したMRIやCT画像を取り込みモニター画像に映し出す事により、神経や血管を確認しながら手術を進めることができます。

 業務内容は画像取り込み、3Dイメージ像の作成、イメージ像の位置調整などの装置操作に関わっています。

手術室医療機器管理業務

 各診療科(手術)において特殊な手術機器が数多く使用されます。

 それら医療機器の保守管理、電気設備に関わる対応まで行っています。

心臓カテーテル業務

 成人心臓カテーテルでは、ポリグラフ・体外式ペースメーカーの操作、血管内超音波診断装置(IVUS)・冠血流予備量比(FFR)測定時の機器操作、必要時には大動脈内バルーンパンピング(IABP)や経皮的心肺補助(PCPS)など補助循環装置のセッティング、操作、管理を行っています。

 また、小児心臓カテーテルでは、術前や術後確認検査、経皮的バルーン血管形成術(POBA)、コイル塞栓術、緊急時の心房中隔裂開術(BAS)などの治療も行っています。

医療機器管理業務

 ME機器管理センターは病院全部署で使用される輸液ポンプやシリンジポンプ、人工呼吸器、患者監視モニターなど(約20種、700 台以上)の医療機器の保守管理業務を行っています。

 また、職員に向けての医療機器安全講習会の開催などを通して医療の安全確保に努めています。

呼吸療法業務

 人工呼吸器および呼吸療法のスペシャリストとして、機器の整備や保守点検だけでなく、人工呼吸器操作・設定アセスメント、挿管、Weaning、抜管の臨床サポート、急患等緊急対応、医師からの呼吸療法について相談対応、デバイスの相談対応、機器調達など、呼吸療法全般に深く関わっています。

 またRST活動の運営やスタッフへの勉強会実施を通して病院全体の呼吸療法レベルアップに寄与しています。

 最近では急性期呼吸不全の対応に加えて、慢性呼吸不全患者への在宅用人工呼吸器導入、退院サポートや、重度心身障害児へ気道クリアランス療法(MI-E、IPV等、機械を使った呼吸リハビリテーション)の提案、指導、実施に取り組んでおります。

スタッフ紹介

 部長  

深江 宏治 (中央臨床工学部長、臨床工学室長)

Koji Fukae

 

他のスタッフ

体外循環技術認定士 3名
3学会合同呼吸療法認定士 2名
透析技術認定士 3名
医療機器情報コミュニケータ(MDIC)認定者 2名