診療科のご案内【歯科口腔外科】

歯科口腔外科の特色

熊本県の二次歯科医療機関として、口腔外科疾患の診療、障がい者・有病者の歯科治療を中心に取り組んでいます。口腔外科は、口腔・顎・顔面などに現れる先天性・後天性の疾患を扱う診療科で、歯が原因のものから腫瘍に起因するものまで、さまざまな疾患に対応しています。また、交通事故やスポーツなどの外傷、顎変形症、唾液腺疾患などの外科的疾患のほかにも、口腔粘膜疾患、神経性疾患、味覚障害などの口腔内の内科的疾患の治療も行っています。

平成28年熊本地震により当院の全病棟と手術室は大きな被害を受け、現在、全身麻酔下での手術や歯科治療、入院加療は制限されています。そのため診察後に当科での加療が困難と判断した場合には、熊本大学附属病院や関係施設にご紹介する場合が有りますのでご了承ください。

口腔・顎・顔面における口腔外科疾患

・智歯(親知らず)抜歯、埋伏歯抜歯などの難抜歯
・顎、顔面、口腔領域の良性腫瘍や嚢胞
・舌がん、歯肉がんなどの口腔の悪性腫瘍(現在、当科での診断は可能ですが、治療は困難な状況です)
・歯牙が原因と考えられる顎顔面領域の炎症 (頬や顎の腫れ)
・スポーツ、転倒、事故による歯の破折や骨折などの顔面外傷
・口が開かない、開きにくい、あるいは音がするなどの顎関節症や顎関節炎などの顎関節疾患
・歯科矯正治療のみでは困難な骨格性の顎変形症 (顎の骨のゆがみ、下あごの過剰成長)
 →現在、熊本大学医学部附属病院で手術を行っています。
・唾石症や唾液腺炎などの唾液腺疾患

口腔粘膜疾患、口腔内の異常など口腔内科疾患

・口内炎や口腔粘膜のびらん・水疱、白斑
・舌の痛みや味覚異常、味覚障害
・口腔乾燥(ドライマウス)、シェーグレン症候群
・三叉神経痛、非定型顔面痛、顔面神経麻痺などの顎顔面領域の神経性疾患

心身障がい者や重篤な全身疾患をお持ちの患者さんの歯科治療

・肢体不自由、自閉症、知的障がい者などの一般歯科医院では困難な方の全身麻酔下での歯科治療(現在、当科での全身麻酔下歯科治療は困難な状況です)
・心疾患(循環器疾患)や血液疾患などで一般歯科医院では困難な方の歯科治療
・ワーファリンや抗血小板製剤など血が止まりにくい薬を内服している方の抜歯などの外科処置
・ビスフォスフォネート製剤(骨粗鬆症や腫瘍の骨転移等の治療に用いるお薬)などの骨代謝に関与するお薬を内服あるいは注射している方の抜歯などの外科処置
・歯科恐怖心の強い場合や嘔吐反射が強い場合には静脈鎮静法を用いた歯科治療、手術

医療機関の認定

日本口腔外科学会准研修施設
日本有病者歯科医療学会認定研修施設
日本顎関節学会認定研修機関
口腔ケア認定施設

スタッフ紹介

歯科口腔外科(太田)

部長太田 和俊(H4年卒)

口腔外科、有病者歯科、障害者歯科

日本口腔外科学会専門医、指導医

日本有病者歯科医療学会認定医・指導医
日本がん治療認定医機構認定医・暫定教育医
日本顎関節学会専門医・暫間指導医
歯科医師臨床研修指導歯科医
日本口腔ケア学会認定資格

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医員田尻 佳通子(H16年卒)

有病者歯科、障害者歯科、口腔外科

ICD(インフェクションコントロールドクター)

日本口腔ケア学会認定資格
化学療法学会認定歯科医師

主な対象疾患

・重篤な全身疾患をおもちのかたの齲蝕、歯周病
・難抜歯:智歯(親知らず)抜歯、埋伏歯抜歯など
・炎 症:歯性感染症、骨膜炎、骨髄炎、顎骨周囲炎、歯性上顎洞炎(蓄膿症)、粘液嚢胞など
・嚢 胞:歯根嚢胞、含歯性嚢胞、残留嚢胞、鼻口蓋管嚢胞、甲状舌管嚢胞など
・良性腫瘍:エナメル上皮腫、角化嚢胞性歯原性腫瘍、歯牙腫、線維腫、血管腫など
・悪性腫瘍:舌がん、歯肉がん、口底がん、頬粘膜がんなど
・顎顔面外傷:歯の損傷(破折、脱臼、脱落)、歯槽骨骨折、上下顎骨折、顔面皮膚や軟組織の損傷など
・顎関節疾患:顎関節症、顎関節脱臼、変形性顎関節症など
・顎変形症:下顎前突症、上顎前突症、下顎後退症、上顎後退症、顔面左右非対称、開咬症など
・口腔粘膜疾患:褥創性潰瘍、白板症、紅板症、扁平苔癬、ウイルス感染症、カンジダ症、味覚障害など
・神経性疾患:三叉神経痛、非定型顔面痛、舌痛症など
・唾液腺疾患:唾石症、唾液腺炎、口腔乾燥症(ドライマウス)、シェーグレン症候群など

*口腔外科疾患の詳しい説明はこちらをご参照ください
(日本口腔外科学会のサイトです)

その他アピールポイント

一般の歯科医院で治療が困難な口腔外科疾患を、口腔外科学会指導医、専門医により治療を行う県内でも数少ない施設です。口腔外科疾患の診療は外来での抜歯から全身麻酔下での手術まで、入院診療も含め行っています。また、当院は、重篤な全身疾患をお持ちの方の歯科治療や、心身障がい者の方の全身麻酔下での歯科治療も行う熊本県の二次歯科医療機関でもあります。摂食嚥下障害のある入院患者さんには、栄養士や理学療法士、看護師、歯科衛生士とともにチームを作り、嚥下内視鏡による検査や嚥下訓練なども行うほか、歯科衛生士による専門的な口腔ケアも行っています。

注意事項

初診日:月・火・水・木・金曜日の8時30分-11時00分
緊急の場合、この限りではありません。いつでもご連絡ください。

再診日:月曜-金曜日の8時30分-16時30分
再診は予約制で、午後を中心に行っています

担当者からのメッセージ

平成25年度から診療科名を歯科から歯科口腔外科へ変更し、口腔外科疾患を中心に診療を行っています。そのため一般歯科医院で治療が可能な歯科治療についてはそちらでの治療をお願いすることが有ります。ご理解のほど宜しくお願い致します。
口腔内に不安がある場合には、かかりつけ医にご相談の上、いつでもご連絡ください。

診療実績(1-12月)

外来総数  平成25年 9,986人、平成26年 9,896人、平成27年 10,004人
初診患者数 平成25年 1,710人、平成26年 1,688人、平成27年 1,539人

外来手術内訳

平成26年 611件
抜歯・難抜歯443例、消炎手術(切開排膿・腐骨除去)47例、嚢胞摘出・開窓術40例、生検33例、腫瘍切除25例、外傷処置11例、顎関節処置(顎関節洗浄療法)5例、唾石摘出3例、その他4例

平成27年 653件
抜歯・難抜歯479例、消炎手術(切開排膿・腐骨除去、MRONJ処置)53例、嚢胞摘出・嚢胞開窓術31例、生検30例、腫瘍切除・摘出27例、外傷処置20例、埋伏歯開窓7例、上顎洞内歯根迷入・上顎洞瘻閉鎖2例、顎関節腔内洗浄療法2例、、その他2例

入院患者のべ数

平成25年 398人、平成26年 805人、平成27年 568人

全身麻酔下手術延べ数内訳

平成26年 88件
全身麻酔下歯科治療(障がい者)28例、抜歯・難抜歯27例、嚢胞摘出14例、腫瘍切除4例、骨折3例、上顎洞関連3例、顎下腺摘出・唾石摘出3例、顎変形症2例、その他5例

平成27年 86人
全身麻酔下歯科治療(障がい者など)38例、抜歯・難抜歯21例、嚢胞摘出12例、腫瘍切除・摘出4例、骨折4例、上顎洞関連2例、顎変形症2例、顎下腺摘出・唾石2例、白板症1例