特色
整形外科では、下肢の関節疾患、脊椎疾患、外傷を3つの柱として、診療に取り組んでいます。
下肢の関節疾患では、特に股関節疾患を中心として、新生児期の股関節脱臼、学童期のペルテス病や大腿骨頭すべり症、若年期から壮年期の初期変形性股関節症や大腿骨頭壊死、老年期の変形性股関節症など、あらゆる年代の疾患に対して診療にあたっています。特に青壮年期の変形性股関節症に対しては寛骨臼回転骨切り術を用いた関節温存に積極的に取り組み、多数の治療実績があります。
脊椎疾患については、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、脊椎脊髄腫瘍、靭帯骨化症、化膿性脊椎炎、成人脊柱変形など、頚椎から腰椎までの多くの疾患の診療を行っています。椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症で手術治療が必要な場合は、内視鏡を用いた手術により早期の社会復帰に努めています。また、脊柱側弯症についても多くの治療経験があり、側弯の進行具合に応じて装具治療や手術治療を選択しています。基礎疾患のある症候性側弯症の子どもさんの手術に際しては、小児科と連携して安全に手術ができるように取り組んでいます。
大腿骨近位部骨折や橈骨遠位端骨折など、高齢者で発生する骨折に対しては手術治療を選択し、できる限り早く社会復帰していただけることを目標としております。
医療機関の認定(学会認定研修施設等)
- 日本整形外科学会認定施設
- 日本リウマチ学会認定教育施設
- 日本リハビリテーション医学会認定研修施設
主な対象疾患
変形性股関節症、臼蓋形成不全症、大腿骨頭壊死など
特発性側彎症、先天性側彎症、症候性側彎症など
変形性膝関節症、半月板損傷、膝十字靭帯損傷など
腰部脊柱管狭窄症、後縦靱帯骨化症、黄色靱帯骨化症、頚椎症性脊髄症など
大腿骨頚部骨折、橈骨遠位端骨折など骨折全般
先天性股関節脱臼、ペルテス病、大腿骨頭すべり症など小児股関節疾患など
その他の整形外科疾患全般に対応可能
アピールポイント
- 若年性変形性股関節症に対する関節温存手術としての寛骨臼骨切り術は、平成4年以来約300例の手術経験があり、安全で安定した成績が得られています。
- 関節破壊が進行した変形性股関節症に対する人工股関節置換術は年間100例程度の実績があり、長期的に優れた成績が維持されています。
- 側弯症に対しては、まずは装具治療を行って経過を観察し、それでも進行する場合には、ご本人やご家族と手術治療についてご相談します。
- 高齢者の骨折に対しては、早期離床、早期社会復帰のために、積極的に手術治療を選択しています。
診療実績
2023年度
スタッフ紹介
科長
渡邉 弘之 (部長)
Hiroyuki Watanabe
- 医師免許取得年
平成10年(1998年) - 専門分野
関節外科 - 指導医・専門医・認定医
日本整形外科学会専門医
日本リウマチ学会専門医
日本スポーツ協会認定スポーツドクター
日本股関節学会評議員
医師
水田 博志 (病院事業管理者)
Hiroshi Mizuta
- 医師免許取得年
昭和53年(1978年) - 専門分野
膝関節外科、スポーツ医学 - 指導医・専門医・認定医
熊本大学名誉教授
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医
日本整形外科学会認定スポーツ医
日本リハビリテーション医学会認定臨床医
医師
相良 孝昭 (院長)
Takaaki Sagara
- 医師免許取得年
昭和60年(1985年) - 専門分野
脊椎外科 - 指導医・専門医・認定医
熊本大学医学部臨床教授
日本整形外科学会専門医
日本リウマチ学会専門医
日本リハビリテーション医学会専門医
脊椎脊髄外科専門医
日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医
医師
岡田 龍哉 (部長)
Tatsuya Okada
- 医師免許取得年
平成14 年(2002年) - 専門分野
脊椎外科 - 指導医・専門医・認定医
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会脊椎脊髄病医
医師
興梠 航
Wataru Korogi
- 医師免許取得年
平成 22年(2010年) - 専門分野
整形外科一般 - 指導医・専門医・認定医
日本整形外科学会専門医
医師
酒本 高志
Takashi Sakamoto
- 医師免許取得年
平成23 年(2011年) - 専門分野
整形外科一般 - 指導医・専門医・認定医
日本整形外科学会専門医
医師
髙島 佑輔
Yusuke Takashima
- 医師免許取得年
平成30年(2018年) - 専門分野
整形外科一般 - 指導医・専門医・認定医
日本整形外科学会専門医