特色
ICU、心臓カテーテル室、血管造影室と隣接した8室から成り、うち2室はバイオクリーンルーム、うち1室は陰圧対応室となっています。総合周産期医療センターを有する当院は、産科麻酔への対応が求められており、緊急帝王切開患者がいつでも入室できるように、入り口から最短の動線にある1室をセットアップされた状態で空けて確保してあります。NICUとは専用のエレベーターで移動できるようになっており、NICU部内にも手術室を1室設けています。心臓カテーテル室、血管造影室、分娩室、NICUとはLANで繋がっており、中央手術部外での麻酔に対応しています。
総合病院として、外科系12診療科と内科系1診療科の様々な手術が行われています。緊急手術の割合が4分の1と多いのも特色です。手術物品に関しては、診療科毎のワゴンで管理しています。麻酔関連物品についても、標準化した麻酔カートですべての年齢、すべての診療科の麻酔に対応できるようにしています。麻酔器と生体情報モニターに関しては、誤操作の防止、付属品の形状互換、在庫管理やメンテナンス性などの観点から同じ機種に揃えています。
「生体情報監視システム」および術中ビデオ映像、全体カメラ映像、患者生体情報を統合する「手術映像情報システム」を構築し、麻酔科医控室から集中監視しています。
業務内容
手術管理システム
麻酔科医師による周術期患者管理
看護師による術前訪問、手術の準備・介助、患者看護
術前訪問では、手術室看護師に直接会うことで、患者さんの不安の軽減を図ることを目的にしています。患者さんの不安や気がかりなどを教えていただき、多職種と連携して安心して手術を受けられるよう努めています。
リーダー制を設けて、各科との連絡調整を行い、効率的な手術室の運営をしています。薬剤投与については、麻酔科医とダブルチェックすることで患者の安全性を担保しています。中央放射線部門の心臓カテーテル室と血管造影室の看護師は、中央手術部から配置されており、患者急変時の対応や手術室外での麻酔管理を要する症例の介助に専門性を発揮しています。また、認定看護師介入による部門協力体制を構築しています。皮膚・排泄ケア認定看護師との協働では、手術体位へのアドバイス、人工肛門増設患者情報共有による早期からのアプローチ、新生児や高齢者等、種々の脆弱な皮膚に対する検討をおこなっています。また、集中ケア認定看護師、ICUとの連携においては、ICU内での小児緊急開胸学習会の開催、手術室器械展開の協働などをおこなっています。2024年度より、特定行為看護師が誕生し、研修で学んだ医学的知識を基に手術室看護師への教育、指導に参加し、手術室看護の質の向上に努めています。
臨床工学技士による医療機器・検査機器の操作と点検
薬剤師による麻薬管理
診療実績
2024年度
スタッフ紹介
部長
田代 雅文
Masafumi Tashiro
他のスタッフ
手術看護認定看護師 1名
周術期管理チーム看護師 2名
特定行為看護師 1名