特色
当院新生児病棟はNICU(Neonatal Intensive Care Unit)18床、後方病床であるGCU(Growing Care Unit)24床の総合周産期母子医療センターです。
特に、未熟性の極めて強い超早産児、先天性心疾患、新生児期に手術を要する新生児外科疾患や脳外科疾患、様々な合併症を抱えた染色体異常を始めとする先天異常症候群の児など、重症の新生児の入院管理を役割としています。
新生児病棟では、新生児内科医師が交代制で勤務しており、24時間365日入院診療を継続して行っています。院外で出生した児については、当院の新生児専用救急車「すこやか号」による新生児搬送を行っています。また、NICU退院後の発育・発達フォローアップを外来にて行っています。
アピールポイント
当院NICUの4つのコンセプト
重症な児にもベストな治療を提供するだけでなく、児とご家族が安心して、快適に過ごせるように以下の4つのコンセプトを掲げています。
- Intensive care(高度な集中治療)
- Developmental care(外的ストレスを最小限にした環境下で成長や発達を促すケア)
- Family centered care(子どもと家族の尊厳と多様性を重視して行われる包括的ケア)
- Safety(安心安全な診療)
チーム医療
新生児病棟では、様々な科の医師だけでなく新生児集中治療ケア認定看護師2名を始めとする看護師、助産師、栄養士、公認心理師、保育士、薬剤師、臨床工学技士、感染制御チーム(ICT)、患者サポートセンターなどの幅広い専門領域のスタッフが連携して、児とご家族のケアを行っています。
また在宅医療が必要な児においても自宅で快適に生活できるように、児の状態や状況に応じて訪問看護ステーション、拠点病院、在宅医の先生方などと連携をとってスムーズな在宅移行を目指しています。
退院後のサポート体制
NICUからの退院は一つのゴールですが、一方で自宅での生活が始まるスタートでもあります。
当科では退院後も児の状態に応じて外来でのフォローアップを行います。当院小児科、小児循環器内科や様々な診療科、かかりつけ小児科、訪問看護ステーション、リハビリ施設や療育施設などと協力して、退院後も児の成長・発達をサポートしていきます。
より良い新生児医療が行えるように
今後より良い医療が行えるように、カンファレンスでの症例検討、新しい知見を得るための英語論文の速読会、抄読会を行っています。また、臨床研究、学会発表や論文作成などの学術活動も積極的に行って、医学の発展に寄与する事を目標としています。若手医師の指導にも力を入れており、日々の診療だけでなく、学術活動のサポートも行っています。