病院事業管理者のご挨拶
熊本市病院事業管理者 水田 博志
熊本市民病院のホームページにアクセスいただきましてありがとうございます。皆様方には、平素より本院に対してご支援を賜っておりますことに心より感謝申し上げます。
「平成28年熊本地震」により病院機能の大半が失われた熊本市民病院は、令和元年10月に新たに東町の地で新病院として再出発いたしました。
新・熊本市民病院は、「市民の生命と健康を守るために、安全で良質な医療を提供します」という理念を掲げ、(1)女性と子どもに優しい病院、(2)専門性と総合力を活かした病院、(3)患者さんと誠実に向き合う病院、(4)地域の医療機関とともに歩む病院(5)災害に強い病院を目指して日々の活動に取り組んでいます。
当院では、地域の医療機関と緊密に連携して、患者さんに切れ目のない良質な医療を提供していくことが責務と考えています。このため、「総合周産期母子医療センターを中心とした小児・周産期医療」、「24時間・365日断らない救急医療」、「生活習慣病やがんなどに対する専門的な急性期医療」、「災害医療や感染症医療などの政策医療」を診療の4つの柱として、診療機能の一層の充実を図り、高度で質の高い医療を提供できるように力を注いでまいります。また待ち時間の短縮など患者さんの利便性の向上に努めるとともに、患者サポートセンターを中心として患者さんやご家族が安心して治療を受け、早期に社会復帰できる支援に取り組んでまいります。
コロナ禍という未曾有の事態の中ではありますが、地域の基幹病院として、患者さんやご家族にとっても、また地域の医療機関にとっても、信頼され、求められる病院となるよう、職員一丸となって努力をしてまいります。皆様方には引き続きよろしくご指導、ご支援賜りますようお願い申し上げます。
院長ご挨拶
熊本市民病院 院長 相良 孝昭
平素より皆様には大変お世話になっております。日頃のご支援に深く感謝申し上げます。
熊本市民病院は2019年10月1日に新病院で診療を再開し4年6ヵ月が過ぎました。開院もまもなく新型コロナウイルス感染症の流行が始まり、同感染症が県で発生した2020年2月以来、重点医療機関として最大58床まで病床を確保し、患者の受け入れをおこないました。
受け入れ患者数は5類になるまで1954人を数え、病床運用には大変難渋いたしました。このため、ご紹介頂いております近隣の医療機関の先生方には多大なご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます。
現在の病院運営の状況ですが、1日平均の外来患者数は2020年度394.7人から増加し、2021年度461.2人、2022年度は480.1人となりました。紹介率は70%後半を維持しており、逆紹介率は2022年度は149%となっています。これは各医療機関の先生方のご支援によるものであり、改めて深く感謝申し上げる次第です。また、入院実績について、新入院患者数は2020年度で8036人から21年度9004人、22年度9354人と増加しており、手術数についても2020年度3749件、2021年度4214件、2022年度は4525件と旧病院での手術数を超える数字になりました。また当院の診療の柱の一つである救急医療ですが、救急車の搬入件数も年々増加し、2022年度は約5600件と、過去最高の搬入件数となっております。
当院の施設認定につきましては、2020年4月に熊本県指定地域がん診療連携拠点病院、2021年7月に地域医療支援病院の指定、2022年2月に日本病院機能評価機構よる認定病院(一般病院2, 3rdG:Ver2.0)の交付を受けました。また「赤ちゃんにやさしい病院・Baby Friendly Hospital(BFH)」 の再認定も受けることができました。今後も引き続き、診療体制や設備をさらに充実させて、地域の医療機関との連携をより一層深めるよう医療提供体制の整備に努めてまいる所存です。
本年度より医師の働き方改革が開始されます。またマイナンバーカード保険証への完全移行、医療用DXの導入、少子化に伴う人手不足など予見しがたい医療環境となっております。このように医療界は大きな変革の時期にありますが、熊本市民病院はこの新しい時代にふさわしい病院として、患者さんやご家族から、また紹介いただく地域の医療機関からも求められる病院となるよう、皆様の声に耳を傾けながら、職員一同、努力して参ります。皆様には引き続きよろしくご指導、ご支援賜りますようお願い申し上げます。