平成27年度 熊本市立熊本市民病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1340 291 289 426 468 689 1353 1613 1479 359
当院は県下をカバーする総合周産期母子医療センターを有し、熊本都市圏における二次救急の基幹病院としての役割を担っていることから、質の高い医療を幅広い年齢層の患者さんに提供しています。
当院を受診している患者さんの年齢層も、全国の年齢別の人口分布に比例しており、高齢化の影響で60歳以上の患者さんの頻度が多く、全体の約6割を占めています。
また、新生児センターでは熊本県内外の超早産児や先天性心疾患、外科、脳疾患などの集中治療が必要な重症新生児の診療を行っていることから、0歳代、10歳代の患者数が著明となっています。
20歳代、30歳代、40歳代では患者数は少ないものの、産科(出産)、婦人科系疾患が最も多く、耳鼻科領域、骨折や腸炎など整形、消化器疾患など多種多様です。50歳代からは加齢に伴う腰部脊柱管狭窄症や大腸小腸の疾患が多くなり、60歳代では尿路疾患がこれに加わります。70歳代もほぼ同じ傾向ですが、白内障など眼科領域、肺炎など呼吸器疾患が増えています。
80代以上の高齢になると骨粗鬆症に伴う大腿骨近位部骨折と並び肺炎や心不全などが増えています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 110 13.39 14.34 22.73 71.35
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 103 19.76 21.69 58.25 86.92
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術・処置等2なし 68 19.82 20.63 33.82 75.47
当院は誤嚥性肺炎の入院が多く、平均年齢も86歳と高く、転院となる場合が多くなっています。
2番目は誤嚥性肺炎を除く、肺炎・急性気管支炎・急性細気管支炎で退院となる症例が約8割です。
3番目に多いのが間質性肺炎で、平均年齢は75歳と高齢ですが転院する患者数は3割程度です。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 71 9.45 10.93 2.82 75.03
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 34 8.18 7.91 2.94 67.35
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 33 6.67 5.5 9.09 43.21
消化器内科の特徴として、閉塞性黄疸(総胆管結石によるもの)の急患の比率が極めて高く、夜間や土日祝日もオンコール体制で緊急内視鏡による乳頭切開術、ステント術による排石、膿瘍ドレナージを行っております。
病気の発症から処置までの期間が短いため、平均在院日数が全国平均の在院日数より短くなっております。高齢者が多いため、転院率が2.82です。
胃十二指腸潰瘍は、全て吐下血による出血性の患者で、緊急内視鏡にて止血術を行っています。
ウィルス性腸炎はカンピロバクター腸炎などの重症例が多いため、在院日数は全国平均よりやや長くなっています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術・処置等11あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 60 3.72 3.07 1.67 69.28
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 54 17.59 18.3 20.37 83.17
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術・処置等1なし、1,3あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 35 12.46 11.76 8.57 78.74
循環器内科での入院は、心不全、狭心症などの心臓カテーテル検査/治療目的での入院がほぼ同数です。心不全の患者さんの平均年齢は83.17歳と高く、合併症も多いことから平均在院期間が長くなっています。
症例数が3番目に多いのが徐脈性不整脈で、原因を治療しても回復しない場合にはペースメーカー植え込み術で対応を要します。
当院の特徴から心不全、徐脈性不整脈の患者さんは近隣開業医の先生からの治療依頼が多く見られます。
リウマチ科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070470xx03x2xx 関節リウマチ 筋肉内異物摘出術等 手術・処置等22あり 10 22.5 24.07 50 70.1
070370xx99xxxx 脊椎骨粗鬆症 手術なし - - 24.28 - -
070470xx02x2xx 関節リウマチ 関節形成手術 肩、股、膝+人工骨頭挿入術 肩、股等 手術・処置等22あり - - 27.49 - -
リウマチ科の入院は、手足の関節形成手術を行う患者が多くなっています。
適切なリハビリを行い早期回復につなげているため、平均在院日数も全国値より短めになってます。
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術・処置等2なし 62 6.27 5.72 0 2.26
040100xxxxx00x 喘息 手術・処置等2なし 副傷病なし 56 6.36 6.31 0 2.95
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 手術・処置等2なし 20 4.8 5.5 0 1.75
低出生体重児、慢性肺疾患、心疾患、染色体異常などの奇形症候群等の基礎疾患を有する児を多く診療しています。このため、RSウイルスやマイコプラズマ感染による気管支炎、肺炎、喘息合併での入院期間が全国平均よりやや長くなっています。
ロタ、ノロ、アデノウイルス等による腸炎の入院では、脱水の改善と経口摂取再開ができるまでを入院目標にしています。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 43 7.02 6.96 4.65 62.53
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 35 7.91 9.17 5.71 73.26
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 31 18.03 17.41 12.9 74
外科の手術件数は胆嚢摘出術、次いで、ヘルニア修復術と大腸癌切除術が多く、腹腔鏡手術の割合は各々95%、40%、70%となっております。
ヘルニア修復術と大腸癌切除術を受ける患者さんは高齢かつ色々な合併症を持っている方が多く、平均入院日数はやや長めですが、全国平均とほぼ同じ状況です。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 147 24.77 28.7 96.6 84.48
07040xxx01xx0x 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 副傷病なし 74 26.54 24.95 87.84 65.76
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 46 10.61 21.52 89.13 79.67
整形外科では、全国の傾向と同様で、骨粗鬆症を有する高齢者の転倒や軽微な外傷による四肢の長管骨骨折及び椎体骨折の症例が増えています。
特に大腿骨近位部骨折症例が多く、そのほとんどが手術を要する症例となっています。胸腰椎椎体骨折(圧迫骨折)の症例も多いのですが、手術する症例は全体の5%程度です。また当院は伝統的に股関節症例が多いことが特徴で、変形性股関節症や骨頭壊死症例に対し、若年者では骨きり術、高齢者では人工関節置換術などを行っています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 31 11.19 10.02 38.71 77.81
010040x099x00x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 27 14.52 19.32 85.19 71.19
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 23 8.52 7.52 39.13 57.39
外傷による頭蓋・頭蓋内損傷に対して血腫除去等を行う症例が最も多く、平均在院日数は全国の数値とほぼ同じです。
次いで非外傷性の頭蓋内血腫では、脳卒中連携パスや医療連携により、早期にリハビリを行う病院への転院が実施されています。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 14 15.93 13.03 7.14 73
040200xx01x00x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 副傷病なし 12 10 9.68 0 19.58
040200xx01x01x 気胸 肺切除術等 手術・処置等2なし 副傷病あり - - 15.77 - -
呼吸器外科の手術件数は肺がんと気胸が多く、ほぼ全例を胸腔鏡下に行っております。
肺がん症例は高齢者が多いものの在宅復帰率は90%以上で、在院日数がやや長くなる一因となっています。気胸の在院日数も呼吸器内科経由のため、やや長くなっています。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 26 1.92 3.32 0 2.12
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 23 2.61 8.85 0 2.96
14044xxx99x0xx 直腸肛門奇形、ヒルシュスプルング病 手術なし 手術・処置等2なし 18 2.83 6.67 0 3.83
小児外科で最も多い疾患は鼡径ヘルニアですが、当院では日帰り手術のため短期入院となりこの集計からは除外されております。これを除いて最も多いのは停留精巣で、下降しきれていない精巣を陰嚢に固定する手術を行います。
2番目に多いのは臍ヘルニアで、1〜2歳を過ぎてもお臍の部分の筋肉が閉鎖していない症例に対して根治術を行います。
3番目に多いのはヒルシュスプルング病という先天的に腸管に異常があり、便秘から重症腸炎をきたすことがある患者で、腸の機能を調べるために直腸の内圧検査や、粘膜の生検などを施行しており、これにより診断がついた症例に対し根治術を検討します。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020150xx97xxxx 斜視(外傷性・癒着性を除く。) 手術あり 64 3.02 3.38 0 16.33
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 手術あり 18 2.67 3.43 0 31.06
020250xx97xxxx 結膜の障害 手術あり - - 3.2 - -
眼科で最も多いのは白内障手術ですが、DPC対象症例ではないため、上記の表には出てきません。
次いで多いのが斜視手術です。小児から成人までの斜視手術を行っておりますが、当院の特徴としては小児の手術例が多いことにあります。眼瞼の手術は小児の睫毛内反や高齢者の眼瞼下垂、眼瞼内反症などが対象疾患となっております。結膜の手術は翼状片や結膜弛緩症が対象疾患となっております。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 150 5.53 8.2 0 19.38
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 67 6.9 7.76 0 56.48
030150xx97xxxx 耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 手術あり 45 6.04 7.94 0 56.24
1,2,3とも手術加療目的の入院です。
1扁桃、アデノイドの慢性疾患:成人と小児がほぼ半数ずつとなっています。成人では習慣性扁桃炎が多く、小児ではいびきや睡眠時無呼吸を生じる様な、扁桃肥大・アデノイド増殖症が多くを占めています。
2慢性副鼻腔炎:薬物治療で改善のない場合などに手術を行っています。以前口内からの手術を受けた後に嚢胞を生じる方もおられ、通常数十年と長期間を経て、頬部痛、頭痛、複視など様々な症状を生じて診断されることが多いです。
3耳・鼻・口腔・咽頭・大唾液腺の腫瘍 :頭頸部領域に生じる腫瘍は良悪性それぞれ非常に多彩です。無症状で発見される場合もありますが、呈する症状はそれぞれの領域の軽い違和感といったものから、中耳炎・副鼻腔炎様症状、頸部腫瘤、頭頸部の知覚・運動麻痺など様々です。良性腫瘍に対する根治的治療はほぼ手術となりますが、放置しても生活に支障を来さない場合も多く、放置と手術との長短所を良く理解してもらった上でどうするかを決めてもらうことが大事です。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099000x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 65 15.66 15.8 47.69 71.22
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等23あり 副傷病なし 53 15.49 18.08 52.83 71.79
010061xxxxx0xx 一過性脳虚血発作 手術・処置等2なし 33 7.82 6.3 6.06 72.79
神経内科は、脳梗塞を中心とする救急神経疾患医療を1つの柱としています。
そのような中で脳梗塞急性期例と一過性脳虚血発作を24時間対応で診療しています。
CTやMRI、採血ではD-dimerやBNPなどの検査にも24時間対応でき、全国でもトップクラスの脳梗塞、一過性脳虚血発作の診療を行っています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 手術・処置等1なし 50 3.36 4.38 0 48.18
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 皮膚悪性腫瘍切除術等 手術・処置等2なし 35 6.83 10.49 5.71 75.71
03001xxx01000x 頭頸部悪性腫瘍 頸部悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 27 3.07 12.32 3.7 78.63
当科では皮膚腫瘍を診療の柱のひとつとしており、患者数も多くなっています。
最近は高齢化社会の影響もあり、患者数も徐々に増加しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 68 8.16 7.59 2.94 76.16
11012xxx020x0x 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置等1なし 副傷病なし 41 8.41 5.91 4.88 64.34
11012xxx040x0x 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置等1なし 副傷病なし 30 2.63 2.89 3.33 63.47
泌尿器科領域におきまして悪性腫瘍の患者さんの割合が増えています。
膀胱腫瘍(膀胱がん)が当院では最も多くなっておりますが、前立腺がんの増加が最も著明です。
当院では尿路結石に関して積極的な治療を行っておりますため、腎結石、尿管結石の患者さんが多いことが特徴となっています。
産科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120200xx99xxxx 妊娠中の糖尿病 手術なし 43 3.16 6.01 0 33.02
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術・処置等2なし 33 26.97 20.87 18.18 30.82
120180xx97xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 その他の手術あり 30 6.27 7.14 0 32.03
妊婦高年齢化および妊娠糖尿病の診断基準の変更もあり、妊娠中糖尿病患者は増加傾向となっています。
当院は総合周産期母子医療センターであるので、早産・切迫早産診断の受け入れが上位になったと考えます。
熊本県内で胎児心臓病を中心とした胎児奇形の取り扱いを行ってきた、当産科の特色が表れた結果といえます。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 子宮全摘術等 46 9.5 10.18 0 45.96
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 卵巣部分切除術(腟式を含む。) 腹腔鏡によるもの等 46 5.02 6.5 0 50.09
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 46 7.52 9.53 0 71.02
高齢化に伴い女性器脱疾患患者は今後も増加傾向にあります。これを反映して婦人科悪性手術を除く手術の内訳に女性器脱手術が多く含まれたと考えます。
婦人科系の良性疾患は、子宮筋腫および子宮腺筋症(子宮内膜症)の一般的増加に伴い、子宮全摘術が上位を占めています。
また当科では数年前より、卵巣の良性腫瘍手術に対して腹腔鏡による切除術を積極的に行うようになったため、上位になっています。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx02x00x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 動脈形成術、吻合術 その他の動脈等 手術・処置等2なし 副傷病なし 23 6.57 9.71 17.39 70.52
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 17 11.76 13.64 17.65 66.82
110280xx991x0x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1あり 副傷病なし 13 4.23 7.47 0 40.69
腎臓内科では検尿異常を呈する慢性糸球体腎炎から、腎機能が低下する慢性腎不全、そして透析療法を必要とする末期腎不全の治療を行っていますが、シャント手術を必要とする入院が最も多くなっています。
次いで、IgA腎症に対する扁摘パルス療法など、腎不全への進行を抑える治療も多くなっています。
代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 38 15.5 15.35 7.89 63.55
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 手術・処置等2なし 副傷病なし - - 14.2 - -
010140xxxxx0xx 筋疾患(その他) 手術・処置等2なし - - 11.53 - -
当科自科入院のほとんどは糖尿病に関連した症例ですが、疾患分類でもっとも多かったものは2型糖尿病の血糖管理目的の入院(疾患①)でした。
その他(疾患③)のような糖尿病の重症合併症での入院もあります。他科に入院中の糖尿病症例も併診しています。
糖尿病以外でも、内分泌・代謝・栄養障害として、電解質異常(低カリウム血症ほか)で筋肉障害にいたる方(疾患②)もあります。
乳腺内分泌科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx02x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 単純乳房切除術(乳腺全摘術)等 手術・処置等2なし 47 10.4 10.37 2.13 66.4
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2なし 44 6.95 6.79 2.27 62.52
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 44 3.48 4.66 0 56.73
乳腺内分泌外科で最も多い症例は乳房の悪性腫瘍です。乳癌は全国的に増加しており、全国統計によると女性のがんの罹患率の中で最も高い疾患です。
当院では乳癌の手術で入院される方が最も多いです。術式別では特に乳房切除術+センチネルリンパ節生検、乳房部分切除術+センチネルリンパ節生検が多いです。
その次に多いのが、術前術後または再発の化学療法で入院される方が多いです。
新生児内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 96 5.81 6.17 4.17 0
140010x299x0xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等2なし 38 13 11.59 0 0
140010x299x2xx 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重1500g以上2500g未満) 手術なし 手術・処置等22あり 24 28.25 27.54 0 0
新生児内科は、県内で出生する超早産児の約6割が入院していますが、最も多い症例は、体重2,500g以上の軽い呼吸障害などの赤ちゃんです。
2番目に多いのは、体重1,500gから2,500gの低出生体重児で、人工呼吸管理などの集中治療が不要な赤ちゃんです。
3番目に多いのは、同じく低出生体重児のうち、RSウイルス感染症の重症化を予防するパリビズマブの接種を行っている赤ちゃんになります。
いずれも平均在院日数は、全国平均とほぼ同等です。
小児循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
14031xx09910xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 52 4.06 4.52 0 5.33
14031xx103x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳未満) 心室中隔欠損閉鎖術等 手術・処置等2なし 18 23.17 19.85 5.56 0
14031xx003x0xx 先天性心疾患(動脈管開存症、心房中隔欠損症を除く。)(1歳以上) 心室中隔欠損閉鎖術等 手術・処置等2なし 17 19.18 17.05 0 4.53
当院には小児心臓外科があり先天性心疾患 (心奇形) の手術を行っています。
平成27年の手術症例数は129例でした。そのため当科の入院患者の多くが先天性心疾患であるのが特徴です。
入院の目的は主に手術と心臓カテーテル検査です。手術入院では術前後の評価と管理を行っています。
心臓カテーテル検査は手術適応の評価や術後評価のために行います。複雑な先天性心疾患の詳細な評価にはこの検査が必要です。
平成27年の心臓カテーテル検査症例数は119例でした。
血液腫瘍内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 71 14.58 17.69 2.82 72.23
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術・処置等22あり 19 33.84 43.59 0 59.79
130030xx97x40x 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし - - 36.93 - -
血液腫瘍内科に入院する患者さんの多くが、化学療法目的の入院です。
3大血液がんとして、悪性リンパ腫、急性白血病、多発性骨髄腫になるのですが、悪性リンパ腫が最多のために非ホジキンリンパ腫の化学療法目的の入院が多くなります(1番と3番)。悪性リンパ腫の治療は、外来化学療法に移行していますが、初回の化学療法(薬剤変更時も)は、副作用の確認目的で必ず入院にて行っています。また、当院の特徴として、高齢者のがん医療を行っていますが、当科でも同様です。高齢者の場合、抗がん剤による副作用が強く出る傾向があり、入院での化学療法を選択する場合もあります。
急性白血病の化学療法は、入院し、無菌室にて行いますが、当院でも同様です。全国的に標準的な化学療法を行っています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 30 - - 15 - - 1 7
大腸癌 14 22 28 17 - 14 1 7
乳癌 59 49 23 - - 30 1 7
肺癌 13 - 12 40 - - 1 7
肝癌 - 10 - - - - 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
当院の5大がんの病期分類での患者さんの割合は、全ての5大がんで全国平均と同じ様な比率になっています。この事は、地域の公的病院として診断から治療までを一貫して出来る事が認知されている為と考えています。
その中でも一番の特徴は、乳がんの患者数が多いことになります。手術、放射線療法、化学療法を医師、薬剤師、看護師など様々な職種が連携し、集学的治療を行っています。
二番目の特徴としては、胃がんや大腸がんの治療連携です。診断を消化器内科で行い、早期であれば、消化器内科での内視鏡手術を行い、内視鏡手術では難しい場合には外科での腹腔鏡下手術を選択して治療が行われます。その後の化学療法は、外来化学療法で行われます。
肺がんに関しては、ほとんどの症例が放射線治療や化学療法ですが、早期の外科手術が当院でも行われています。
肝がんに関しては、外科手術、薬物療法などを消化器内科、外科、放射線科が連携して、最良の治療を選択し、行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 18 9.89 50.61
重症度 1 33 12.39 74.18
重症度 2 30 13.63 78.83
重症度 3 13 14.69 84.00
重症度 4 - - -
重症度 5 - - -
不明 - - -
当院では重症度0の軽症、重症度1, 2の中等症が多く、重症度4,5の超重症の患者は少ない。重症度があがると平均年齢があがり高齢となり、平均在院日数も延長しています。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 32 7.94 72.06 5.71
その他 - - - -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 162 18.66 74.88 52.97
その他 23 16.13 68.13 2.70
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - - - -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - - - - -
I679 脳血管疾患,詳細不明 - - - - -
一過性脳虚血発作と脳梗塞が、217例以上入院しています。
7割以上が3日以内の入院で、2~3週間以内に約半数がリハビリテーション専門病院へ転院、残りが自宅退院となっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 208 0.2 1.39 0.48 67.93
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 75 1.16 10.8 8 74.52
K654 内視鏡的消化管止血術 37 0.05 8.35 5.41 70.41
消化器内科では、大腸ポリープや大腸腫瘍に対する内視鏡的ポリペクトミーや粘膜切除術を最も多く行っております。ポリペクトミー目的の短期入院です。
次に、胆石や胆管癌などの胆道疾患に対して、内視鏡的に逆行性胆管造影と同時に乳頭切開後に排石を行うか、ステント留置術を行っています。悪性の胆道狭窄に対しても、ステント留置術を繰り返すことによって、胆汁の良くなり、黄疸や発熱が減少し、患者さんのQOL上昇に役立っています。
また、当科では吐下血の患者さんも多いことから、内視鏡的止血術を数多く行っています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 29 2.14 3.17 0 69.59
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術 急性心筋梗塞に対するもの 18 0.06 20.17 16.67 70.78
K5972 ペースメーカー移植術 経静脈電極の場合 18 3.89 8.94 11.11 78.56
循環器内科では、狭心症や心筋梗塞など虚血性心疾患に対する経皮的冠動脈形成術の手術症例、徐脈性不整脈に対するペースメーカー移植術の症例数が上位3位を占めています。急性心筋梗塞発症時には、1. 早期の血流再開が必要なため、緊急でカテーテル検査を行い、同時に冠動脈形成術(ステント留置術)を行う場合、2. 初回は診断のみを行い、日数を空けて手術を行う場合、3. 手術の適応に関する判断が必要なため、検査の後に心筋シンチ等の検査で必要性を判断した後に、日数を空けて手術を行う場合、など患者さんや病変の状況に併せて適切なタイミングで手術が行われています。
徐脈性不整脈では、原因を治療しても回復しない心拍数の低下により、失神する症例、心不全を合併する症例に対してペースメーカー植え込み術を行います。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 81 1.96 5.21 7.41 64.43
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 44 1.36 4.39 2.27 73.98
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 34 5.56 14.35 17.65 73.97
外科の手術件数は胆嚢摘出術、次いで、ヘルニア修復術と大腸癌切除術が多く、腹腔鏡手術の割合は各々95%、40%、70%となっております。
ヘルニア修復術と大腸癌切除術を受ける患者さんは高齢かつ色々な合併症を持っている方が多く、平均入院日数はやや長めですが、全国平均とほぼ同じ状況です。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 116 3.78 21.91 92.24 69.37
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 106 5.23 17.58 94.34 82.48
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股 60 5.35 19.78 91.67 82.45
整形外科の手術件数は外来手術までいれると960例でした。
股関節症例に対する人工関節置換術が多く、膝関節症に対しても人工関節手術を行っています。同時に大腿骨近位部骨折に対する骨接合術も多くの症例で施行しており、人工骨頭挿入術もほとんど股関節です。股関節周囲に対する手術は合わせて238例を数えています。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 26 0.85 10.77 42.31 75.19
K1742 水頭症手術 シャント手術 18 3.44 12.22 33.33 50.83
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング 1箇所 14 1.07 30.57 64.29 65.21
慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術による手術症例が最も多く、入院当日に手術を行うことがほとんどです。
水頭症手術は、先天性水頭症のシャント手術と正常圧水頭症のシャント手術を含んでいるのが当院の特徴です。
脳動脈瘤頸部クリッピングは緊急性のある手術の為、術前日数が短くなっています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 14 1.93 12.79 14.29 71.93
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 13 5.65 5.08 7.69 24.38
K5132 胸腔鏡下肺切除術 その他のもの - - - - -
呼吸器外科の手術件数は肺がんと気胸が多く、ほぼ全例を胸腔鏡下に行っております。
肺がん症例は高齢者が多いものの在宅復帰率は90%以上で、在院日数がやや長くなる一因となっています。気胸の在院日数も呼吸器内科経由のため、やや長くなっています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術 2吻合以上のもの 16 9.38 24.19 12.5 69.88
K617-2 大伏在静脈抜去術 - - - - -
K5551 弁置換術 1弁のもの - - - - -
心臓血管外科では虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞など)に対する冠動脈、大動脈バイパス術の症例数が多くなっています。狭窄や閉塞した冠動脈病変に対して自身の血管を用いてバイパスを設け血流改善する治療法です。当院では循環器内科へ検査入院後に手術適応となる症例が多いため術前日数が長めとなっています。
下肢の静脈瘤に対しては弁逆流のある大伏在静脈の抜去および静脈瘤切除を2~3泊の入院で行っています。
弁膜症では主に高齢化で増加している大動脈弁狭窄症に対する弁置換術や、僧帽弁逆流に対する弁形成術を行っています。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 70 0.37 0.53 0 3.76
K836 停留精巣固定術 26 0.15 0.77 0 2.08
K6333 ヘルニア手術 臍ヘルニア 20 0.15 0.4 0 2.55
小児外科の手術件数は腹膜の開存という軽度な先天異常である鼠径ヘルニア(脱腸)手術が最も多く、件数は出生数の増加がみられないことからほぼ一定しております。次いで、本来腹腔から陰嚢に下降するべき精巣が途中で止まってしまう停留精巣を陰嚢内に固定する精巣固定術が多く、こちらも件数としてはほぼ一定です。第3位の臍ヘルニアはいわゆるでべそで、本来閉じるべき𦜝帯が付着していた部分が閉じずに腸管が脱出するものです。従来経過観察が多く行われて治癒しないもののみ手術対象としていましたが、最近は綿球圧迫による保存加療が行われるようになり、若干減少傾向がみられます。以上、3疾患共にできるだけ小さい創で主に日帰り〜1泊で入院手術を施行しておりましたが、震災で当施設での手術が困難となったため現在は他施設にて1泊〜2泊にて同様の診療を行っております。いずれにしても短期の入院でご家族の経済的、社会的負担の軽減につながっていると思われます。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 306 0.73 2.94 0 75.24
K2422 斜視手術 後転法 39 1.03 1 0 14.41
K2172 眼瞼内反症手術 皮膚切開法 14 0.64 1 0 33.79
最も多いのは白内障手術です。
斜視手術は術式として後転法、前転法、斜筋手術などがあり、症例毎に最も有効な術式を組み合わせて手術しております。統計上は後転法が最も多い術式となっています。
小児に多い睫毛内反症は全身麻酔で手術を行っており、ほとんどの症例で再発しにくい皮膚切開法を選択しております。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術 摘出 130 1.15 4.17 0.77 21.95
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 50 1.78 4.24 0 59.06
K4571 耳下腺腫瘍摘出術 耳下腺浅葉摘出術 35 1.63 3.49 0 56.14
1術後は創部が露出したままですので、合併症として最も問題となるのは出血です。1割程度に起こり、比較的多量の場合もありますが、そのほとんどの場合は自然に軽快しており、止血処置まで行うのは稀です。個人差は大きいものの、術後は嚥下時痛が2,3週は続き、その間ほとんどの方が鎮痛薬を必要とします。術後の治療はとくにありませんので、基本的に入院期間は1週間までとしています。早期退院を希望し手術翌日退院される方もおられます。
2現在、副鼻腔炎の手術はほとんどの場合、内視鏡下鼻内のみの操作で行い、以前のように顔面や口内の切開を必要とすることはほとんどありません。鼻内の広範囲が創面となるため、止血目的で鼻内にガーゼを留置し、基本的には手術後2日目に抜去、3または4日目に退院としています。入院される方の手術はほとんど全身麻酔下となっていますが、病状によっては局所麻酔下・外来手術も可能です。なお、術後の鼻内の変化は個人差が大きく、術後の鼻処置が重要です。また、アレルギーや特に喘息のある方は、術後の再発傾向が強いことを術前によく理解していただく必要があります。
3耳下腺腫瘍の9割程度は良性です。術前に細胞診は行った上で術式は決定しますが、摘出した組織に対して確定診断が下されます。術前には良性腫瘍を疑がわれていたものの、最終的には悪性腫瘍と診断される場合が時々あるということです。耳下腺内を顔面神経が走行しているため、手術の合併症として顔面の運動麻痺を生じる危険性があります。なお、良性腫瘍も様々に分類されますが、多くは多形腺腫とワルチン腫瘍です。後者はほとんど喫煙者にしか生じません。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術 単純切除 105 0.4 5.06 3.81 74.9
K0052 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル以上4センチメートル未満 27 0.3 1.59 0 46.3
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部) 長径2センチメートル未満 14 0.64 1.64 0 47.36
皮膚腫瘍は当科の診療の柱のひとつであり、それに伴って手術数も多くなっております。
診断確定後は腫瘍の種類毎にガイドラインなどを参考に適切な切除範囲などを検討し、適切に速やかに対応できるように心がけております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 67 2.06 5.21 2.99 76.28
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 41 2.29 5.61 7.32 64.59
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 31 0.48 1.39 3.23 63.06
膀胱腫瘍が多いため、本疾患に対する経尿道的手術が最も多くなっています。
腎結石、尿管結石に対しましてはレーザーを使用した経尿道的尿路結石除去術、体外衝撃波結石破砕術を積極的に行っています。
産科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9062 子宮頸管縫縮術 シロッカー法又はラッシュ法 27 1.26 6.56 0 32.52
K9091 流産手術 妊娠11週までの場合 19 0 1 0 36.95
K9063 子宮頸管縫縮術(縫縮解除術)(チューブ抜去術) - - - - -
流産期と、きわめて早期の早産期に生じる頚管無力症に対して、積極的に頚管縫縮術を行う方針のもとに手術を行っています。このため、帝王切開術を除く手術として子宮頸管縫縮術が一番多い手術数となっています。
当産科は、高齢妊娠および内科合併症を有する妊婦の、妊娠初期からの管理を行う施設です。この群は流産率が高い傾向にあるため、流産手術が上位となっています。
縫縮術後は縫縮解除を伴うため、子宮頸管縫縮術が多いと縫縮解除術も多くなります。
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 59 1.07 3 0 47.29
K867 子宮頸部(腟部)切除術 58 0.36 1.05 0 39.26
K877 子宮全摘術 58 1.64 7.22 0 46.98
婦人科では子宮脱手術および子宮筋腫および子宮腺筋症の症例が多いため、全体として子宮全摘術が第1位となります。またこの数年腹腔鏡手術を積極的に行い始めていたため、とりわけ腹腔鏡による子宮附属器腫瘍摘出術が上位に入っています。
若年者の検診率の上昇とともに、子宮頸がんをきわめて初期の段階で診断できるようになり、これに伴い低侵襲性の手術である円錐切除術(子宮頚部切除術)が婦人科でも多く行われています。これは数年前からの傾向です。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 36 5.14 8.36 16.67 68.67
K6146 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 15 5.67 28.4 26.67 72.27
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 13 4.15 7.31 30.77 76.54
シャント手術としては、約2/3は透析導入時のシャント新規作成術ですが、残りの1/3は荒廃したシャントの再建術となっています。
また経皮的シャント拡張術は主に外来で行っておりますが、合併症の有無や患者の希望により入院で行うこともあります。
乳腺内分泌科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 47 1.09 5.09 2.13 63.45
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 47 1.6 7.81 2.13 66.4
K4765 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの 12 1.5 7.42 0 57.83
乳腺内分泌外科の手術件数は乳癌の手術が最も多く、術式別では、乳房切除術+センチネルリンパ節生検、乳房部分切除術+センチネルリンパ節生検、乳房切除術+腋窩リンパ節郭清の順に多いです。
乳房切除術ではドレーンを挿入するため、乳房部分切除術+センチネルリンパ節生検に比べ在院日数が長くなっております。
新生児内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術 仮死第1度のもの 57 0 63.54 3.51 0
K9132 新生児仮死蘇生術 仮死第2度のもの 33 0 115 3.03 0
K5622 動脈管開存症手術 動脈管開存閉鎖術(直視下) - - - - -
新生児内科で1位、2位を占める手術は、新生児仮死蘇生術になります。これは手術ではなく、きつい状態で産まれた新生児の蘇生を行うことになります。元々満期産で出生する赤ちゃんの10人に1人は蘇生を要するとされていますが、当院で出生する赤ちゃんはハイリスク児が多いため、蘇生を要する赤ちゃんの割合が多くなっています。
3位は動脈管開存症手術です。当院は県内で唯一小児の心臓手術を行っている施設であり、院外出生の赤ちゃんの手術も行っています。
小児循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5761 心室中隔欠損閉鎖術 単独のもの 31 6 15.35 3.23 1.1
K5741 心房中隔欠損閉鎖術 単独のもの 11 4.64 21.82 0 4.45
K566 体動脈肺動脈短絡手術(ブラロック手術、ウォーターストン手術) - - - - -
当院では先天性心疾患 (心奇形) の手術を行っています。平成27年の手術症例数は129例でした。心室中隔欠損症と心房中隔欠損症は先天性心疾患の中で頻度の高い心疾患です。平成27年の心室中隔欠損閉鎖術および心房中隔欠損閉鎖術を行った症例数は38例でした。当科では術前後の評価と管理を行っています。
また、当科では先天性心疾患に対するカテーテル治療を行っています。平成27年の症例数は28例でした。狭窄病変に対するバルーン拡張術や異常血管に対する塞栓術を行っています。肺動脈弁狭窄症や術後の肺動脈狭窄はカテーテル治療の良い適応で、良好な結果を得ています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 20 0.24
180010 敗血症 同一 18 0.22
異なる 32 0.39
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 52 0.63
異なる - -
【指標の意義】
臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして、重篤な疾患である播種性血管内凝固症候群、敗血症、真菌症、手術・術後の合併症について発症率を集計しています。
【指標の定義】
播種性血管内凝固、敗血症、真菌症、手術・術後の合併症について、入院契機病名(DPC6 桁レベル)の同一性の有無を区別して症例数と発生率を示しています。
【解説】
播種性血管内凝固症候群や敗血症は原疾患治療中に発生する合併症と考えます。
これらは重篤な合併症であるため、症例数、発生率について病院全体で減少に取り組んでまいります。
更新履歴
2016/09/30
機能評価係数2の保険診療指数における「病院情報」を公開しました。