診療科のご案内【血液・腫瘍内科】

重要なお知らせ

2016年4月の熊本地震の被害で、本院では入院病床が全体で10床となり、全ての診療科が使用する混合病棟です。その為に、血液・腫瘍内科として専門的加療を行う為の無菌治療室が使用できません。また、緊急入院や長期入院は困難となっております。(この段落も変更しました)
一方、本科の外来診療は、新患、再診、外来化学療法いずれも通常通り行っており、現在も多くの患者さんが受診されています。但し、長期入院や特殊な検査が必要と判断される場合は、その他の専門施設へご紹介することになります。皆様には大変ご不便をおかけいたしますが、どうぞご了承ください。

現在の診療状況(平成29年3月時点)

基本的に、外来診療のみとなります。化学療法導入などの目的で短期間(1週間以内)の入院は再開しましたが、病床数が少ない為に入院出来ない場合もあります。

外来診療

火曜日から金曜日に診療を行っております。急ぎの診療をご希望の際には内科外来へ電話連絡をお願い致します。対応可能な場合もあります。

診断

血液検査、骨髄穿刺検査、CTや消化管内視鏡検査などは、現在も通常通り行っております。但し、組織検査やMRI検査などが必要な場合などは他の病院と連携して対応致します。

治療

外来で可能な注射・内服加療は、通常通り継続しております。また、輸血療法も外来で行っております。血液がんの診療に関しては、内服の抗がん剤治療や外来化学療法が可能な疾患(悪性リンパ腫や多発性骨髄腫など)に対する化学療法も継続しております。しかし、無菌治療室での加療が必要な急性白血病などの加療は他の病院にお願いしております。

スタッフ紹介

血液・腫瘍内科(津田弘之)

副院長津田 弘之(H52年卒)

血液・免疫疾患全般

日本血液学会評議員・専門医・指導医、
がん治療認定医、
日本内科学会認定医・総合内科専門医、
熊本大学医学部臨床教授、
崇城大学薬学部客員教授

血液・腫瘍内科(山崎浩)

部長山崎 浩(H2年卒)

血液・免疫疾患全般、
造血器悪性腫瘍(特に、急性白血病、多発性骨髄腫)
造血幹細胞移植

注意事項

休診日もございますが、緊急時には極力対応しますのでお問い合わせください。

担当者からのメッセージ

皆様ご存じのように、血液・免疫疾患は必ずしも容易に治癒する病気ばかりではありません。それでも、患者さんに一人一人に対して今私たちに何が出来るかを、常に探し求めながら、スタッフ一同頑張っています。皆様のご理解とご支援、どうぞ宜しくお願い致します。


平成28年4月15日(熊本地震)以前の診療実績

血液・腫瘍内科の特色

熊本市民病院に血液病の専門科が、「血液免疫内科」と称して創設されたのは平成4年4月に遡ります。そして、平成20年1月には、「血液・腫瘍内科」と改称されて現在に至っています。その間、熊本県初の末梢血幹細胞移植(PBSCT)を施行・成功させたのを皮切りに、分子標的療法のいち早い臨床導入など、常に最新・最良の医療が提供できるよう努めて参りました。
創設以来長い間、最上階の病棟で診療を行ってきましたが、平成21年10月末、北2階の新病棟へ移転しました。それを機会に、最新の無菌室4室を設置し、病室やデイルームなどのアメニティー向上を図りました。
本科では、チーム医療を特に重視し、医師、看護師、薬剤師、検査技師、栄養士などが、密に連携して患者さんの治療に当たっています。

入院患者数の推移

血液腫瘍内科「入院患者数の推移」

血液悪性腫瘍の推移

血液腫瘍内科「血液悪性腫瘍の推移」

医療機関の認定

日本血液学会認定研修施設
日本臨床腫瘍学会認定研修施設
がん治療認定研修施設

主な対象疾患

血液疾患

赤血球系疾患:鉄欠乏性貧血、症候性貧血、巨赤芽球性貧血、溶血性貧血、再生不良性貧血、発作性夜間ヘモグロビン尿症、鉄過剰症、赤血球破砕症候群など
白血球系疾患:白血球増加症・減少症、伝染性単核球症、原発性免疫不全症など
造血器腫瘍と関連疾患:急性白血病、骨髄異形成症候群、慢性骨髄性白血病、骨髄増殖性腫瘍、リンパ系腫瘍(悪性リンパ腫など)、多発性骨髄腫と類縁疾患、組織球・樹状細胞の異常、血球貪食症候群など
出血・血栓性疾患:血小板の異常(免疫性血小板減少性紫斑病など)、凝固・線溶因子の異常、播種性血管内凝固症候群、抗リン脂質抗体症候群など

膠原病および類縁疾患

全身性エリテマトーデス、多発性筋炎、混合性結合織病、血管炎症候群、成人発症スチル病、シェーグレン症候群、リウマチ性多発筋痛症、ベーチェット病、IgG4関連疾患など

その他アピールポイント

当科の特色を列挙すると以下の通りです。
1. 血液内科の専門医が、種々の血液・免疫系の病気の診断・治療を行っています。
2. 最新の知識と技術に基づいた治療を提供します。                                 
 1) 日本血液学会や欧米の主要学会の最新ガイドラインを基本として治療を行います。
 2) ガイドラインのない稀少疾患や難治性の疾患に対しては、最新資料に基づいて、最適の治療を選択
   します。
 3) 活発に学術活動(海外・国内専門誌、学会発表など)を行い、情報収集や、情報発信を行っていま
   す。
3. 科学的な根拠に基づくと同時に、個々の患者さんに応じた医療を心がけます。
4. 患者さんへの情報提供に努め、インフォームドコンセント(説明と同意)を重視します。
5. 血液・免疫病は、全身の病気です。総合病院の特徴を生かして、院内各科と連携して診断・治療を行います。内科系各診療科はもちろん、外科、放射線科、耳鼻科、皮膚科、整形外科、眼科、産婦人科、泌尿器科、精神科、歯科口腔外科など、ほとんどすべての科と協力しています。
6. 診断、治療にあたり、血液専門医だけでなく、病理医、緩和医、看護師、薬剤師、検査技師、栄養士などと共同して、チーム医療を行っています。
7. 疾患の種類、全身状態、病院へのアクセスなど、条件が許せば、本院の外来化学療法センターで治療することも可能です。
8. 他の医療機関との連携を密に行っています。
 1) 患者さんのニーズに応じて、様々な病院や診療所と協力して診療を行います。
 2) 県内外の血液専門施設や治療・研究グループと活発な交流を行っています。

病気のお話

診療実績

平成27年延べ入院患者数:272名

主な疾患
・急性リンパ性白血病:6名
・急性骨髄性白血病:34名
・骨髄異形成症候群:17名
・成人T細胞白血病:3名
・慢性白血病(慢性リンパ性白血病+慢性骨髄性白血病):4名
・ホジキンリンパ腫:9名
・非ホジキンリンパ腫:115名
 (内 ろ胞性リンパ腫:23名、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫:64名)
・多発性骨髄腫:20名
・上記以外の悪性腫瘍:16名
 (内 血液腫瘍:3名、頭頸部がん:9名、前立腺がん:1名、消化器がん:3名)
・再生不良性貧血:2名
・特発性血小板減少性紫斑病:11名
・膠原病:3名
・貧血の精査:15名
・感染症など:15名