尿蛋白と慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)

2015.03.16

腎臓内科 宮中 敬

CKDとは

慢性腎臓病(CKD:Chronic Kidney Disease)とは慢性に経過する全ての腎臓病を指します。
成人の約8人に1人がCKDと推計されており、生活習慣病(高血圧、糖尿病など)や、メタボリックシンドロームとの関連も深く、誰もがかかる可能性のある病気です。
CKDが進むと透析になるだけでなく、心血管イベント(脳卒中、心筋梗塞、心不全)が起こりやすくなり、早期発見・早期治療が重要となってきます。

尿蛋白とCKD

健康診断で測定する 『尿蛋白』 は増えていませんか?
尿蛋白が多い程、①腎機能低下が速くなること、②心血管イベントが起きやすくなることが分かっています。
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CKDの症状

CKDは進行するまで症状がありません。
ですので、早期発見には健康診断が大切になってきます。
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CKDの原因

CKDの原因として多いのは糖尿病と高血圧です。
その他にも、慢性糸球体腎炎、膠原病、腎臓の形態や尿路の異常、家族性の腎疾患、薬剤性など様々な原因があります。

CKD早期発見のためには

尿検査と血液検査が必要です。CKDは尿蛋白とeGFR(Cr:クレアチニンから推算)で判断でき、この程度によって、ステージ1~5に分類されます。
また、CKDの原因を探るためには、画像検査(超音波やCT)も重要です。
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CKDの治療

食事療法と薬物療法が中心になります。
特に、血圧のコントロール、血糖のコントロールは重要です。
また、腎炎や膠原病などの腎疾患の場合、ステロイドや免疫抑制剤で治療ができる場合もあります。

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CKDの予防

生活習慣の改善がCKDの予防になります。
また、定期的な健康診断を受けましょう。早期にCKDを発見し、治療開始することが大切です。