喫煙とCOPD

2015.03.16

呼吸器内科 福田 浩一郎

COPDは、タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患です。タバコが原因であり、喫煙歴のない方にはほとんど発症しません。肺気腫や慢性気管支炎とも呼ばれていましたが、最近はCOPD(慢性閉塞性肺疾患)と統一されています。COPDは日本には500万人以上の患者さんが潜在していると推定されていますが、そのうちほとんどの方は診断や治療を受けておられません。

自覚症状

慢性の咳・痰、階段や坂道を登る際の息切れが特徴的です。時々喘鳴が起こることもあります。

診断

40歳以上の喫煙歴がある人で、上記の自覚症状があればCOPDを疑います。確定診断のためには肺機能検査が必要です。一秒率が70%未満であること(閉塞性換気障害)を証明し、そして喘息をはじめとした他疾患を除外する必要があります。

治療

禁煙が最も有効で最も重要な治療です。禁煙だけでも症状が改善しますが、それでも症状が残る場合は薬物治療が必要です。抗コリン薬やβ2刺激薬などの気管支拡張薬吸入が治療の中心です。
・長時間作用性抗コリン薬(LAMA);スピリーバ®、シーブリ®
・長時間作用性β2刺激薬(LABA);セレベント®、オンブレス®、オーキシス®
・LAMA/LABA合剤;ウルティブロ®、アノーロ®
・ICS/LABA合剤;アドエア®、シムビコート®

予防

タバコを吸わなければCOPDになりません。