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緩和ケアチームチームリーダー 橋口清明
緩和ケアという言葉を聞き慣れない方も多いかと思います。
緩和ケアとは、2002年に世界保健機関(WHO)から出された定義では次のようになっています。“定義生命を脅かす疾患に伴う問題に直面する患者と家族に対し、疼痛や身体的、心理社会的、スピリチュアルな問題を早期から正確にアセスメントし解決することにより、苦痛の予防と軽減を図り、生活の質(QOL)を向上させるためのアプローチである。”
わかりやすく言うと、緩和ケアとは身体や心のつらさに焦点を当て、生活を楽にできるようにサポートしていく医療と言うことができると思います。 緩和ケアの対象になる患者様は、末期のがんの方という誤った考えを持った方がいまだに多いようですが、緩和ケアは抗がん剤や放射線などのがん治療を行っている時期から行われるものです。
それでは、緩和ケアチームとは何でしょうか。日本医師会では、“主に一般病棟の入院患者を対象とし、身体症状の緩和を専門とする医師、精神症状の緩和を専門とする医師、緩和ケアの経験を有する看護師、緩和ケアの経験を有する薬剤師などにより、苦痛やつらさの緩和を行うコンサルテーションチームのこと。”と定義しています。 緩和ケアを行うために医師や看護師のみでなくいろいろな人が協力して身体や心のつらさを軽くするチームと言えば良いかもしれません。
当院では、平成18年9月から緩和ケアチームを発足させました。当院のチームには麻酔科、精神科、外科、婦人科、呼吸器科の医師、看護師、がん専門薬剤師、管理栄養士、メディカルソーシャルワーカーなど多職種の医療スタッフが所属し、最良の医療を提供するように頑張っております。
緩和ケアチームでは、入院しておられる患者様を回診して、お話を伺い、主治医と協力してサポートしていく体制を作っております。これまでにも、痛みはもとより、それぞれの患者様の持っておられるつらさや不安を軽くしてさしあげることができたと思っております。現在、まだご入院中の患者様にしか対応しておりませんが、将来は外来診療もできれば良いと思っております。また、他の医療機関との連携体制も強化していきたいと考えております。
これから、緩和ケアの必要性がもっと増すと思われます。緩和ケアチームもさらに充実したチームにしなければならないと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。